ブラインド・カーテン

事例紹介

ブラインド類やカーテンの留めひもで首や手足を引っかける事故が発生しています。

【事例1】 1歳1か月/男児

自宅の居間に男の子が1人で居て、母親は外で洗濯物を干していました。
居間に母親が不在だった数分のあいだにカーテンを留めるひも(タッセル)が首にかかり、母親が発見した時に男の子は床に足はついていましたが前のめりになるような体勢でした。タッセルを外した直後は呼吸がありませんでした。救急隊がドクターヘリを要請、小児集中治療室へ搬送となりました。発生から10日目で人工呼吸管理を離脱、一般病棟へ。経管栄養状態でしたが15日目に経口摂取を開始し、20日目に歩行が可能となり、発生から1か月後に退院となりました。

【事例2】 6歳/女児
ブラインドのひもが切れる音がして振り向くと、女の子が首を押さえており、首にロープの跡が赤く残っていました。首にブラインドのひもが引っかかったまま出窓の部分からソファに飛んだと思われます。
【事例3】 6か月/男児
ベッドに寝かせていましたが、ブラインドのひもが男の子の首に巻きついていて反応がないのを床の上で発見されました。寝返りをしてベッドから落ちた際に、たまたまブラインドのひもが首に食い込んだと推測されています。男の子は亡くなりました。

消費者庁が実施したアンケート

  • ●ブラインド等を所有している子供のいるご家庭の約15%が、ブラインドのひもやカーテンのタッセルで首や手足に引っかかる等の危害、危険、ヒヤリハットを経験していると回答。3歳以下の事故、ひもで遊んでいて首を引っかける事例が多かったです。
  • ●購入の際に重視されるのは「デザイン」「価格」「使いやすさ」の順でした。  「安全性」はあまり重視されていないことが分かります。
  • ●「ソファや椅子の上に登った状態で事故に遭った」「安全器具が機能して助かった」「事故の際は安全器具を使用していなかった」「事故が起きるまで危険を感じていなかった」などの回答が多かったです。

事故の防止

① コードクリッパー

お子さんの手が届かない高さまで巻きとめることができます。

② セーフティジョイント

お子さんの首や体など重さがかかるとジョイントが外れる仕組みになっています。

  • ●子どもが過ごす場所では、ひも部分がない・ループ(ひもが輪になっている部分)が小さいなど安全性の高い商品を選びましょう。
  • ●ひも部分がある商品については、お子さんの手の届かない位置に ひもをまとめるクリップや、重さがかかるとひもが切れるジョイント、チェーンの緩みをなくす固定具等を適切に使いましょう。
  • ●お子さんがソファやベッド等を踏み台にすることもあります。周りの家具の配置に注意しましょう。